おじいちゃんの鱒釣り

前回からの続きです。

時は流れ　 また会社の若者から 釣りを教えてくれと言われた。
（前回とは違う人物である）

当時 私はエリアトラウトしかやっておらず トラウトでいいのだろうか悩んだ。

何故なら エリアトラウトは バス釣のワームの様に 簡単に釣れるルアーは無かったからだ。
（今は 色々な物が出ていますが）

前回の反省があった私は ルアーは何でも使わせたが あまり口を出さず 彼のやりたい様にやらせた。

しかし 加賀フィッシングエリアはそう甘くは無かった。

余り反応が好い日では無かったが 私はそれなりに釣れていたが 彼は釣れていなかった。

時間が経ち 夕まずめの時間が訪れた。

ふと彼の方を見ると 今の状況にベストマッチだろうと思うスプーンを結んでいる。

私は 微笑んだ 。

しかし アタリはあるようだが 中々キャッチは出来ていない。

私は一言助言した『ロッドを少し高くかまえてみな 』と。

終了間際 やっと1匹をランディング出来た。

そして 満面の笑みを・・・

暫くして 加賀に行ってみると そこには新しいロッドをベテランの様に加賀引きする彼の姿があった。

嬉しかった とにかく嬉しかった。

一人の釣り馬鹿が誕生しただけなのに 何故か涙が溢れてきた。

さあ また管釣りに行こう　大げさかも知れないが そこには人生を掛けられるくらいの 感動が待っているのだから。



ちなみに 私は人生はかけていないが 相当年金はかけているのである